11月21日青山円形劇場での第8回パーカッシブムーブメントライブも、もう間もなくとなりました。そこで、公演を控えた、パーカッショニストの梯郁夫さんへのインタビューをお願いいたしました。


 ーまずはじめに、パーカッションに興味を持ったきっかけを教えていただけますか。


 兄がドラムセットを買って自宅にあるというだけの理由で、高1の頃バンドに誘われたのがきっかけでした。その後、基礎の為には音楽大学に行くべきという思い込みから音大へ進学し、そこで打楽器アンサンブルに出会い、様々な打楽器に興味をもちました。同時に以前から興味のあった、民族音楽を勉強し始めたのもこの頃でした。

 ーパーカッショニストの第一人者として、多くの作曲家やアレンジャーとお仕事されていますが、いろんなお仕事で演奏されるとき、どういうことを心がけて演奏していらっしゃいますか。


 楽器指定やフレーズに指定がある場合を除いては、まずは作曲家、編曲家の方の望んでいるイメージを共有するように努めます。その上でアグレッシブなアイデアからオーソドックスなものまでをトライして選択してもらえるようにします。その為に決まったセッティングを持たず、楽曲によって発想を変えれるような状況を自分の頭の中に持てるよう努力します。


 ーそのように、たくさんのお仕事をされている中で、最初にパーカッシブムーブメント・ライブを始めたのは、どういう動機からでしょうか


 音楽というの決して一方通行なものではなく、色々な方とのお仕事を通じて、触発しあうものだと思っています。そういう積み重ねの中で、持続できる自分自身の活動を始めて見ようと考えました。またそれによって得たことが仕事の現場にも反映されるという相乗効果を生みました。また自分自身で企画運営することで、以前より物事を俯瞰してみれるようになりました。

 

 ーそして、今年は8回目のパーカッシブムーブメントライブを迎えられるわけですが、今回の見所といいますか、聞き所といいますか、そこを教えていただけますか。


 まず8回目とはいえ、20年近くにわたって同じメンバー、スタッフの方々の協力を得て続けて来れたことへの感謝の気持ちとともに、そう言う一体感を皆さんにも感じて頂けるのではないかと思います。

また今まではとにかく新しいこと、実験的なことをと突き進んで来ましたが、今回はやりっぱなしではなく、過去の作品に目を向け、何曲か再演を試みます。もちろん新しい試みも忘れません。


 ーそれでは、最後にファンの方に向けて、メッセージをいただけますか。

 

 「継続は力なり」の言葉通り、私たちの中ではたとえ数年に一度の割合でもずっと続いているという気持ちと一体感を強く感じます。聴いてくださる方にも、「もうそろそろかな、、、。」と年月の流れの中で感じて頂けるなれば最高です。年に一度のお正月、二年に一度の「パーカッシブ・ムーブメント」というところでしょうか。。。馴染みの方、そして初めての方もきっと楽しんでいただけると思います。ぜひ、足を運んでください。お待ちしています。


 ー今日は、ライブを控えたお忙しい中、ありがとうございました。

CDはこちらPercussive_Graphics.htmlPercussive_Graphics.htmlshapeimage_5_link_0